やまだはっちのブリスベン

山田家のみなさんこんにちわ

 やまだはっちのブリスベン
 いよいよ出発の日(1/17)が来た。テイクオフは夜の7時半。成田までの交通は中央タクシーを頼み、12時20分に向える来るという。少し早いと思ったが遅れるよりはいいのかもしれない。起床時には既に雨が降っていた。今日から気温が上がるそうだ。一月中旬とは思えないほどの暖かさ。つい数日前に諏訪湖の全面結氷のニュースが流れたばかりなのに溶けてしまったようだ。
 期待と不安とが入り混じっている。数日前から腰がまた痛み始めていた。長生館へ2日通ったがまだ万全でない。しかし、もう時間がない。
 日本で最後の朝食になるかと思い。残しておいた卵を割って食べる。醤油の味がうまい。準備をしながら時間が過ぎ、昼食は拓也とおばあちゃんとでカップ麺をほうばる。緑のたぬき初めて食べた。荷物はスーツケース、子供が使っていたリュック、練習用のクラブの入った小さなゴルフバック、これは民さんからの借り物。スーツケースの重量制限があり30kg、他社の24kgと比べると、結構な荷物が持っていける。いろいろ突っ込み28kgになってしまった。結構重い。
 やがて中型の中央タクシーが到着。料金を支払い乗り込む。店のシャッターの中から拓也が恥ずかしそうに見送ってくれた。さあ3ヶ月が始まる。考えてみると、市長時代かなり多くの外国へ行ったが、いずれもお付きがいるから一人で行ったことがなかった。ちょうどTVの「一人でお使いできるかな」みたいなものだ。頼る人がいないとは嫌なものだ。その点、子供たちはえらい。
 居眠りをしながら成田空港第2ターミナルに着いた。「少し早く着きすぎましたね」と運転手。正面のチェックイン案内表示板にはまだブリスベン行きが載っていない。カンタス空港のの係りの人に尋ねると、「間も無くチェックインが始まり、皆さんこちらに並んでいますよ」と。見ればかなり多くの人が並んでいた。列の最後尾に並びながら、重量の心配もあった。体重計にスーツケースを乗せて測っていたのであまり信用できるものではなかった。順番が来てスーツケースとゴルフバックを預ける。スーツケースは29kg思ったより重かった。まだかなりの時間がある。空港到着が4時頃だったので、あと3時間半、クレジットカードラウンジで休むことにした。案内所で聞いてみると、二つあるそうだ。面白そうだったので両方行ってみることにした。一つ目は缶ビール、もう一つは生ビールがもらえた。時間潰しと無料のビールで少し儲けたような気がした。日本で最後の食事に選んだのは回転寿司、えんがわを中心に食べた。登場時間まで少し時間があるが中へ入ることにした。免税店でローレンスへのお土産ジャパニーズスコッチを3本仕入れた。約2万円、珍しく少し奮発した。アナウンスがかかり、成田悪天候のため搭乗時間が少し遅れるようだ。待つこと30分やっと搭乗となった。席はトイレの前の通路側、トイレに並ぶのが嫌でこの場所をとった。乗ってからさらに1時間ほど、空港が混んでいるとのこと。9時前、やっとテイクオフ、こうして「やまだはっちのブリスベン」が本格開始となる。
 機内では映画を見始める。早々に入国カードが配られた。一生懸命調べてきた英語版の入国カードかと思ったっら、日本語版だった、残念。持ち込み欄の1番、医薬品持ち込みと6番の食品の欄に✖︎を付ける。多分これで安心。オーストラリアの入国審査は厳しいと聞いている。先日もテレビでその模様が放送されていた。映画を2本見たところで室内灯も消え、寝ようとするがなかなか眠りにつけない。ところで夕食時にビールを頼んだ。赤ワインも頼もうと思ったがちょっと勇気がなかった。まあいいか。カナダの時もそうだったが、足元が寒い。その経験もあり、レッグウォーマを持って行ったのが正解だった。ただ前のお兄ちゃんは半ズボン。「お父さん、歳ですよ」とどこからか聞こえてきそうだ。なんやかんだで朝食が出て、降下しはじめたと思ったら着陸。
 ついたぞ!ブリスベン(1/18)。パッチもダウンもそのまま。暑い。ピックアップカウンターまで行って、トイレで脱ごう。入国審査はあらかじめコンピューターでイエス、ノウを聞かれるので、いや日本語表示だったのではい、いいえだったが、スムーズに通り抜けた。パッチを脱いで、ピックアップカウンターで待っていると、見慣れた民さんのスーツケースが出てきた。その次に出てくるだろうゴルフバッグを待っていた。ベルトコンベヤーで下から上がってきた所の直角コーナーを長いバッグどのようにして曲がるのだろうと、思いながら待っていたが出てこない。やがて、他の荷物も出てこなくなった。終わったようだ。おやおや?どうしよう?仕方ないので、近くの空港職員らしきおじさんに「私のゴルフバックが現れないが」と聞いてみた。するとオーバーサイズはオーバーゼアだとさ。隣の隣のピックアップカウンターをしばらく見ていたが、どうも違うようだ。今度はパイロットの方を呼び止めて、もう一度聞いてみるとさらに奥のほうだと教えてくれた。よく見れば上の方に大きくOVERSIZEと上に大きく書いてる。なんだ。ゴタゴタした荷物の中にそれはあった。すると先ほどのパイロットの方が心配して見に来てくれた。ありがとう。このためにだいぶ時間が経ってしまった。次は問題の関税へ並ぶ、かなりの人がいる。細かく見るには大変だなと思っていた。日本語の申告カードを見せると、何を持っていると聞かれたので、薬と食料だと答えると、そちらのAラインへ行けと言われた。こんどはそちら刃向かうと、女性の係員がこの青い線のところへ行けと言われ、太い青い線の上を進むとSTOP、don’t move。私と次にいた女性二人がそこに残された。犬を連れてくるからと。人相が悪いのだろうかと。待っていると黒いお犬さん登場。これが麻薬犬だ。二人の周りをくるくる回る。私よりも女性の方が好きそうだった。すると、もう行けと言われ出口へ向かった。荷物を見せろと言われたらこんなように応えようと準備していたが、使うことはなかった。これでやっとしっかりブリスベン
 外ではローレンスが待っていてくれた。かなり遅くなりすみませんでした。と言ったつもりだが伝わったかわからない。空港から家へ向かう道路は一部事故のため混んでいたが1時間ほどで着いた。グーグルマップで見ていたオレンジ色の屋根の家、そのものだった。自動シャッターを開け、中へ入る。白を基調にした洒落た家だった。一番奥の空けていただいた部屋に通され、ここがyoursと。窓には自動ブラインドがつき、開けるとかなり明るい。ベットが真ん中にあり、黒いカーッペットが敷かれていた、ローレンス(L)の書斎だった所を整理してくれたようだ。カーッペットも新しくしたと。ここで3ヶ月お世話になるかと思うと、少し感傷的になる。とりあえず荷物を置いて、どうしたらいいのかよく分からない。車の中でLが話しかけてくれたが所々しかわからなかった。あとは笑ってごまかした。持ってきた夏用のズボンとシャツに着替え、周りの散策とスーパーマーケットの場所が知りたくて、「ちょっと散歩に行ってきますね」と言って、表へ出た。真っ青の空。日本ではあまりお目にかかったことのない青さだ。曲がりくねった道路、瀟洒な建物の列、珍しい植物、高い木、暑いが爽やかな風、見るもの驚きの連続だった。散策しながらやく10分、スーパーマーケットに着いた。大きい。フルーツの種類が多い。ATMも発見。また戻る。道に迷いそうになりながら、どうにか家に着いた。昼食はLが作ってくれた。何か手伝うかと尋ねるとNoと。トーストとコーヒーをいただいた。食後はTV鑑賞。でっかいTV。横は2m以上ありそうだ。ゆったりとしたソファーを勧められ、めり込みそうになるほどだった。横のレバーを引くと足が伸びる。5chスピーカー家でもやりたかったが、高くてやめたやつだ。映画をダウンロードすると、直ぐに観れる。最新の映画まである。わざわざDVDを借りに行く日本とは大違い。字幕のない映画を3本見てしまった。
夕食はスーパーの横のパブへ行くとのこと、そこでママさんと待ち合わせ。
 中に入ると、すでに多くの人が食事をとっていた。チキンをお願いし、ついでにビールも。ビール2杯とチキンでお腹いっぱいになった。家に帰ると、色々な話。いろいろあって忘れてしまった。また、TVの映画を見た。そして寝よう。